拝啓
年の瀬も近づき、余日もあと僅かになりましたが、お健やかにお過ごしのことと存じます。 今年は寒暖の差が大きい毎日で、師走の積雪には驚かされました。国内外の情勢も平和とは程遠く、先が思いやられるニュースが続いた一年でした。
囲碁界は、この数年の「ヒカルの碁」の大ブレークにより、子供たちの間で碁が定着したようです。私も子供尽くしの一年になりました。
・ホワイエ子供教室(国分寺)
・いずみ囲碁サロン(東京駅)
・Kid’s碁club(南青山)
・フランス子供囲碁大会(パリ)
・立教小学校700名へ囲碁指導
他、小・中学校の囲碁部訪問など
千寿会も、ホワイエ育ちの竹花未奈ちゃん(小6)、院生の魚返真史君(小6)、元院生の松本由香さん(立教大1年)や、田崎文子さん(大4)他多くの女子大生の参加があり、新しい交流も生まれました。
海外では、ただ今院生修行中のオンドラ・シルト君(16才)が、院生の厳しい壁にぶつかりながら頑張っています。 夏休みには、日仏財団の後援のもと、フランス大会の小中学生の優勝者が日本での二週間の研修に招待され、11月にはベンヤミン・トウバ君が5回目の来日で1ヶ月の研修、そして世界アマペア碁大会には、
フランス代表 ポール・ドロウ君(22才・元院生)
ミミちゃん(元千寿会)
ルーマニア代表 ドラゴーシュ君(21才・元院生)
が再来日しました。皆それぞれ、少年から青年へと逞しく成長していました。
兄弟としては、覚九段の棋聖戦リーグ戦入りが最高のニュース止まりでした。
私は、体調を壊したりしながらも何とか年を越せそうです。個人的には、不十分なことが多い一年でありましたが、長い人生の中では、足踏みした年が、あとで振り返ってみたときにとても大事な年になっているかも?と、相変わらず楽天的に、翌年の大きな夢を信じております。
来年も、千寿会を通じて皆様と碁を楽しめる時間が持てることを願っております。
今冬は一段と厳しい寒さのようですので、どうぞ体調にはくれぐれもお気をつけられますよう、そして良いお年をお迎え下さいませ。
敬具
平成14年12月吉日
小林千寿
小林千寿・羽根直樹ペア |
12月7日(土)恵比寿ガーデンホールでリコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権2003の1,2回戦の対局が行われました。O氏の理論では小林・羽根ペアが大本命と出ていましたが、残念ながら、1,2回戦とも敗れ、準々決勝には進めませんでした。
その他の写真はお楽しみのページに掲載。
かささぎ
(2002.12.8)
ホテルエドモントで開催された第13回国際アマチュア・ペア碁選手権に元千寿会メンバーが出場しているので、懐かしい顔に会いに出かけて来ました。
左がルーマニア代表のドラゴーシュ君 (Gerge BAJENARU) 。右がドラゴーシュ君と ともにルーマニアからの院生だったバリー君(現在、東北大学生)。
フランス代表のポール君 (Paul Drout) とミミちゃん (Myritille CRISTIANI) 。
記念撮影。
後列左から、相手を見つけられずに寂しく一人観戦するかささぎ、 相手をずっとキープしてBブロックに出場している宇田川さん。同じく、相手をちゃんと見つけてBブロックに出場しているチャイナドレスで決めた風太郎さん。 その甲斐あって、ベストドレッサー賞にノミネートされている。本大会推薦棋士の千寿先生。
前列左から、女子部員のいない東北大学から寂しく観戦に来たバリー君とルーマニア代表のドラゴーシュ君。
その他の写真はお楽しみのページに掲載。
かささぎ
(2002.11.17)
今は帰国して大学生になった元千寿会の3人が、11月16日(土)と17日(日)に開催される 国際アマチュアペア碁選手権に出場します。
ミミちゃん (Myritille CRISTIANI) は元院生だった ポール君 (Paul Drout) と組んで、フランス代表で、同じく元院生だったドラゴーシュ君 (Gerge BAJENARU) は Ana-Maria SZILAGYI さんと組んでルーマニア代表で出場します。
どなたでも観戦できますので、時間があれば出かけてみて下さい。 会場は飯田橋のホテルエドモントです。
詳しくは、国際アマチュアペア碁選手権大会扉の 公式ホームページを御参照下さい。小林千寿
(2002.11.14)
既に御存知かと思いますが、千寿先生がプロペア囲碁大会に出場されます。
12月7日に行われる1回戦の組み合わせが決まっていますが、
リコー杯の公式ホームページ
に記載されていませんでしたので、下に記しておきます。
小西和子・王立誠ペア vs 中沢彩子・山下敬吾ペア |
小林千寿・羽根直樹ペア vs 杉内寿子・結城聡ペア |
吉田美香・小林光一ペア vs 青木喜久代・趙善津ペア |
小山満鶴・加藤剣正ペア vs 佃亜紀子・柳時薫ペア |
梅沢由香里・石田芳夫ペア vs 加藤朋子・林海峰ペア |
祷陽子・趙治勲ペア vs 岡田結美子・王銘エンペア |
矢代久美子・中野泰宏ペア vs 小林泉美・武宮正樹ペア |
小川誠子・依田紀基ペア vs 加藤啓子・張栩ペア |
ベテランの味を発揮して、と思ったら、相手も超ベテラン。さてこの勝負
どちらに転ぶか?
当日は羽根天元と衣装の色をそろえるよう計画中だそうです。
勝負はさておき、ベストドレッサー賞の行方も気になります。
かささぎ
(2002.11.14)
週刊ポストの「女流棋士にチャレンジ囲碁天狗サロン」のコーナーにかささぎに声が掛かった。千寿会からは原田氏、山根氏と連敗しているところであり、是非、両氏の雪辱を遂げたいものである。が、昨日の市の大会で、1目、3目、2目半の3連敗で予選落ち。ネット碁でも、相手がクッリクミスしてもらった1勝を除けば、8連敗中(その後やっとの半目勝ちで連敗は止まったが)と絶不調のかささぎである。でも千寿先生だからきっと優しく打ってくださると期待しています。対局は、10月31日(木)18時より青山の子供囲碁教室で行います。お暇な方は応援に来てください。
しかし、いつも優しく、真綿で首をしめられるように、やられているからなぁ〜
かささぎ
(2002.10.28)
このたび、千寿会会員の原田氏が普及指導員の資格を取得されました。 千寿会でも、早速、小学生に手ほどきされていました。 これからの、囲碁普及活動に期待しています。
初めて、立派な普及指導員の委嘱状を見せていた代のですが、気になったのは その登録番号1046番。普及指導員てこんなに少ないのというのが印象です。 しかも、3年間の登録料が5万円。これでは、碁会所の席亭はともかく、 ボランティアで囲碁を普及しようと考えている人にとっては、二の足を踏んでしまいます。 新理事にはこの辺の改革もよろしくお願いします。
かささぎ
(2002.9.14)
“Kid's 碁 Club”は子供達の為のカルチャーサロンです。楽しい空間の中で碁を通じて、 お子さま達の才能が広がる場になれば幸いです。
代表講師 小林千寿 五段
内容 | ●入門 :ルールの説明から対局ができるまで簡単なテクニック ○初心者:簡単な定石・テクニック etc... 簡単な碁の考え方 ●級位者:基礎的な手筋・詰碁・定石 etc... 基礎的な碁の考え方 ○有段者:棋力に合わせて進めます 碁の歴史・エピソードなどを英語を交えて講義と対局をします。 |
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場所 | 東京都港区南青山1-15-2 南青山スタジオフラット402号 交通 半蔵門線『青山一丁目』駅より徒歩4分 交通 千代田線『乃木坂』駅より徒歩7分 | |
定員 | 入門・初心者 14名くらいまで 級位者 14名くらいまで ※ 年齢:幼稚園〜中学生まで ※ 定員になり次第締め切らせていただきます | |
連絡先 | 電話:03−5211−3140 Fax:03−5211−3160 電話:070−5577−2947 |
サマーコース | |
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開講日 | aコース 8月 3日(土)〜 6日(火) 4日間 bコース 8月24日(土)〜27日(火) 4日間 |
時間 | 10時30分〜12時30分 |
受講料 | 各コース 10,000円(ドリンク&おやつ付き) |
オータム月曜日コース | オータム日曜日コース | |
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開講日 | 9月2日・9日・30日 10月7日・21日・28日 11月11日・18日・25日 12月2日・9日・16日(X'mas会) |
9月1日・8日・22日・29日 10月6日・13日・20日・27日 11月10日・17日・24日 12月1日・8日・15日(X'mas会) |
時間 | 1部 4時15分〜5時45分 2部 6時00分〜7時30分 |
1部 2時15分〜3時45分 2部 4時00分〜5時30分 |
受講料 | 各コース(12回分) 30,000円(ドリンク&おやつ付き) | 各コース(14回分) 35,000円(ドリンク&おやつ付き) |
(2002.7.27)
↑ クリックすると拡大(これだけ) | |||||
おまけ |
上野の森美術館で開催される書展「第28回臨泉展」に千寿さんが書を出展されています。 題は「無何有」、隷書に挑戦したそうです。
意味を広辞苑で引くと、「自然のままで、なんらの作為も無いこと。また、そのような楽土。」 と出ていました。
他にも、林海峰九段、加藤正夫九段、武宮正樹九段の書が出展されています。
入場は無料ですので、近くに寄られた方は覗いてみてください。
会期 | 平成14年6月9日(日)〜14日(金) 10時〜5時(最終日3時迄) |
会場 | 上野の森美術館 |
かささぎ
2002.6.9
TBSスーパーフライデー “恐るべき子供達” 7月26日(金曜日)18:55〜20:55 |
のテレビ番組に、国分寺の囲碁サロン「ホワイエ」が取材を受け、 番組後半部分に放映されます。お時間のある方は是非ご覧下さい。
小林千寿
(2002.7.18)
緊張気味のオンドラ君 |
5月18日の千寿会でオンドラ君がTBSデジタル局BS−iの番組 "LIVE! LOVE! EVE!" から取材を受けました。
番組のテーマは「ヒカル現象」。ヨーロッパから少年が一人で囲碁修行に来ているということを 聞きつけて取材に来られました。
オンドラ君にとっては初めての取材で やや緊張していましたが、 プロを目指す者としては、テレビカメラに慣れなければならないところ。
放映は5月20日(月)18:00から。興味のある方は是非ご覧下さい。
かささぎ
2002.5.19
フランスの子供大会の表彰式の写真です。
各優勝者3名が夏に日本に笹川財団により、招待されます。
小学生の部の優勝者ノア君<11歳>は院生志望<棋力アマ3段位> 中、高校生はアマ5、6段です。棋力、年令共に毎年よくなってます!
小林千寿
2002.5.13
山田規三生八段とリーグ入りをかけた棋聖戦最終予選の一局が5月9日に打たれた。
本局は、双方にミスが出る闇試合となり、どちらが勝ってもおかしくない一局となった。
しかし、運命の女神は覚九段に微笑み、最後に半コウをツイだ覚九段の半目勝ちとなった。
この勝利で、覚九段の棋聖リーグ入りが決定した。 6月から始まる棋聖リーグ(下記)に注目である。
順位 | Aリーグ | Bリーグ |
1 | 柳 時熏 七段 | 趙 治勲 九段 |
2 | 羽根 直樹 天元 | 張 栩 七段 |
3 | 三村 智保 九段 | 淡路 修三 九段 |
4 | 石田 芳夫 九段 | 趙善 善津 九段 |
5 | 依田 紀基 名人 | 小林 覚 九段 |
5 | 中小野田智己 八段 | 山下 敬吾 七段 |
かささぎ
2002.5.10
対局日 | 棋 戦 | 相 手 | 白 黒 | 勝 敗 | 備 考 |
10月18日 | 棋聖戦予選 | 石倉 昇 九段 | 白 | 中押し勝 | 復帰第一戦 棋譜 |
11月 5日 | トヨタ杯二次予選 | 佐藤昌晴 九段 | 白 | 中押し勝 | |
11月 5日 | トヨタ杯二次予選 | 河野貴至 七段 | 白 | 4目半負 | |
11月15日 | 棋聖戦予選 | マイケル・レドモンド 九段 | 黒 | 中押し勝 | |
12月17日 | 富士通杯三次予選 | 森山直棋 九段 | 白 | 中押し勝 | |
1月10日 | 棋聖戦予選 | 石榑郁郎 九段 | 白 | 中押し勝 | |
1月14日 | 富士通杯最終予選 | 加藤充志 八段 | 黒 | 中押し勝 | |
1月21日 | 富士通杯最終予選 | 趙 治勲 王座 | 白 | 中押し勝 | 本戦出場決定 |
2月21日 | 棋聖戦最終予選 | 横田茂昭 九段 | 黒 | 3目半勝 | |
2月28日 | 本因坊戦二次予選 | 上村陽生 九段 | 黒 | 中押し勝 | |
3月25日 | 桐山杯二次予選 | 小山鎮男 六段 | 白 | 中押し勝 | |
4月13日 | 富士通杯本戦一回戦 | 常 昊 九段 (中国) | 黒 | 中押し勝 | 棋譜 |
4月15日 | 富士通杯本戦二回戦 | 崔 明勲 八段 (韓国) | 白 | 2目半勝 | 棋譜 |
4月18日 | 棋聖戦最終予選 | 蘇 耀国 七段 | 白 | 中押し勝 | あと一勝でリーグ入り |
4月22日 | 桐山杯二次予選 | 楊 嘉栄 七段 | 黒 | 中押し勝 | |
4月22日 | 桐山杯二次予選 | 酒井 猛 九段 | 黒 | 中押し勝 | |
4月25日 | 本因坊戦三次予選 | 羽根泰正 九段 | 黒 | 中押し勝 | |
5月 9日 | 棋聖戦最終予選 | 山田規三生 八段 | 白 | 半目勝 | 棋聖リーグ入り |
5月16日 | 桐山杯三次予選 | 本田邦久 九段 | 白 | 時間切勝 | |
5月23日 | 王座戦二次予選 | 本間明男 七段 | 黒 | 中押し勝 | 三次予選進出 |
6月 1日 | 富士通杯本戦準々決勝 | 李 昌鎬 九段 (韓国) | 黒 | 中押し負 | |
6月 6日 | 桐山杯三次予選 | 張 栩 七段 | 白 | 中押し負 | |
6月13日 | 棋聖戦リーグ | 山下敬吾 七段 | 白 | 中押し負 | |
6月27日 | 名人戦二次予選 | 金沢秀男 六段 | 白 | 中押し勝 | |
7月 1日 | 竜星戦二次予選 | 黄 孟正 八段 | 白 | 中押し勝 | |
7月 1日 | 竜星戦二次予選 | 小松英樹 九段 | 黒 | 中押し負 | |
7月11日 | 本因坊戦三次予選 | 王 立誠 棋聖 | 黒 | 4目半負 | |
復帰してからの覚九段の対局結果をまとめてみました。
負けたのは三局目、トヨタ杯二次予選の一局だけです。 この碁は同じ日の午前中に一局打った後の、午後の二局目。実戦感覚が戻ってなく、 疲れて全く打てなかったそうです。しかし、それ以降14連勝、 通算、16勝1敗(5月1日現在)の快進撃を続けています。
次の棋聖戦最終予選、対山田規三生八段との一局に勝てば待望の リーグ入りです。棋聖位復位を目指して頑張ってもらいたいものです。
かささぎ
(2002.5.1)
富士通杯小林覚九段対崔明勲八段戦 |
富士通杯一回戦に引き続き、二回戦の対局が4月15日、日本棋院において行われた。
覚九段の対戦相手は韓国の崔明勲八段、覚九段の白番。先の常昊九段戦と同様気持ちよく 打ち進み、午後2時ごろ、60手を終わった時点ですでに勝勢。解説の石田芳夫九段も、 日本勢で勝てそうなのはこの一局だけと。
ところが、石田九段いわく、「だらだら打っても 勝てるでしょうが、勝負を決めに行った」右上の黒の大石を取りかけに行きだしてから、 雲行きが怪しくなってきた。結局黒の大石をしのがれ、その時点で逆転。石田九段も 「駄目ですね」と。 覚九段いわく「このときに投げようかと思ったんですが、数えてみると思いの外 細かいので、続けて打ってみることにした。」
その後、神経をすり減らすような戦いが進んだが、黒の優勢は変わらず。 ところが、最後のヨセで、黒にミスが出て、逆転。数えて、白番覚九段の の二目半勝ちの逆転勝利となった。
覚九段「黒の上辺の半コウツギが、えらい小さい手でしたね。正しくヨセられると 半目負けでしたでしょう。」とにかく、最後まであきらめずに打ち続けたことが 勝ち星をもたらした碁でした。
結局この日は、日本勢は覚九段、銘エン九段の2勝で他は3敗であった。二文字で 残っているのは覚九段一人となった。
次の準々決勝の相手は強敵韓国李昌鎬九段、6月1日韓国済州島で開催される。 是非とも、97年第二回三星火災杯決勝の雪辱を遂げてもらいたい。
かささぎ
2002.4.15
富士通杯小林覚九段対常昊九段戦 |
4月13日富士通杯一回戦の対局が日本棋院において行われた。覚段は中国の 第一人者、常昊九段に黒番中押しで快勝した。
この碁は序盤から覚段のペースで進み、 右下隅三三に白が入り、生きをはかって白78のコスミツケを打った時点で、 「ばっちい手ですね、こんな手を打って幸せになれたためしが無い。」と、解説の武宮 節が出た。次の覚九段のハネに対し、常昊九段が長考し、コウ形に受けたが、覚九段は は危なげなく寄り切り中押し勝ちにしとめた。
覚九段によると、「ここ数年で一番の出来でした。もっとも、 1年ほど碁を打っていませんが、」ということでした。
結局この日は、日本勢は覚九段の1勝のみで他は3敗であった。
二回戦は15日(月)に行われ、覚九段の対戦相手は韓国の崔明勲八段に決定した。 是非とも準々決勝韓国済州島への切符を手にしてもらいたいものである。
(棋譜は 富士通公式サイト に掲載されています)
かささぎ
2002.4.13
ハンス・ピーチ四段 |
かささぎ
2002.4.15
詳しくはこちら
をごらん下さい。
(2002.1.4)