耳赤恥の一手 梵天丸編パート2D

第五譜(67-85)

 先生の打たれた白67は10-十三のツケ。黒66を見た瞬間ノータイムで打たれたのが印象深くプロの第一感なのだと思い出題させて戴きました。かささぎさん始めプロ並みの感性をお持ちの方が大勢いらっしゃるようで感心しました。10-十三以外の投稿手に関してのコメントはご容赦ください。この手に対し14-十四(白85の位置)にピンツイでしまい、白がどちらにハネても(9-十二か9-十四)、ハネた反対側を黒ノビる手が脳裏をかすめましたが、先生がお相手ではとても打てませんでした。(ヘボの勝手読みの世界かとは思いますが、自宅で検討してみましたところ、黒周りが厚く結構やれるのではと思いました。)

 という事で、下辺に黒68とノビ、白69のソイに2目のアタマをハネ、白に71とハネかえされた時カッとなり黒72と切った手は少々短兵急で、先生いわく、じっと下辺に黒68の一路下(9-十五)にノビる手の方がいいのではとの事でした。あとは先生の2段バネからまくる手筋が決まりあっという間の下辺に大きな地です。途中黒80のキリはこう打つしか他に手がないので打ちましたが、白82に継がれた攻め合い、とても読み切れませんでした。局後一番に先生に確認したところ、黒が正しく応接すると、攻め合い白負けとなるので打たなかったとの事で変化図を示して戴きました。

 さて黒86を考えてください。ここでも私は間違えています。冷静になって考えればそれほど難しくないかと思います。

梵天丸

(2009.5.20)


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