私がはずしたこの一手4(解答編)+はずしたこの一手5(出題編)

正解図

 正解は黒7-六のピン継ぎ。パパさん、jiroさんが正解でした。亜Qさんは正解もどき(?)でしょうか。黒6−七のアテコミに亜Qさんらしさを感じますが、ここは素直にピン継ぐところかと思います。6−七に白の出(7−六)と黒オサエ(8−六)とかわってから白5−六に戻されても、白からのノゾキ(9−五)が上辺白2子のシノギのタシなるので単にピン継ぐのとは違うかなと思います。

 黒7−六は、めったに現れないような大変な美形ですし、これを打たないと、出切りがひどくせっかくのカケが大悪手になってしまうこともあり、やはり盤上この一手でした。12−三の打ちこみと5ー八ツケを見合いにして十分とのご指導でした。

実戦図

 私の打った手はかささぎさんと同じ5−八のつけでした。これがかなりいい手に見えました。私の読み筋は黒の5−八のツケには白4−八の下ハネ。黒はドンドン(5−十、5−十一)伸びて、白からの出ギリが大幅に緩和され、働いているように思いました。勿論4線のハイと5線のノビですが白が強いところなので地にさせてもいいとの判断でした。

 ただしこの手には重大な見損じがありました。実戦経過図を示します。黒1ツケにいきなり白2,4と出切ってきたのにビックリ。気持ちよいアテ2発(黒7.9)ですがここでハタと手が止まりました。黒11が省けないのです。12のところに黒継いだりすると、白に11とタタカれ、白に10−五連絡されると上辺の黒に死にまであるのです。絶対の黒11に白から12と根元を切られ、黒23まではやむをえない進行です。全局的には黒が厚く、3子局としては分かりやすくなったような意味はあるかと思いますが、大損をしたのは確かです。黒23は根性の入った手でこう打つ一手と信じて打ちました。

 JYUNさん、SIROさんご指摘の12−三については、今回出題ともかかわってくるので次回の解答時にお応えします。黒に7−六からのキズがあるので12−二にツケられた時のハネだす方向が制限され、簡単にサバカれ依然として7−六のキズが残る展開のようです。たくせんさんの16−二は普通に白に12−四に守られ、依然として7−六からの出切りに備えなくてはならず、打ち込めるところを守らせたようでどうなんでしょうか?

 さて、上辺戦いの正念場です。ここで私が打った手が極めてヘボ手(悪手かも?)で先生に正解手を指摘されるまで全く気付きませんでした。正解率が高いか低いか興味あります。次の黒の正解手をご回答下さい。

梵天丸

(2013.3.11)


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