かささぎ週刊ポストに登場・その2


第二譜
第二譜

前譜までで、すでに白に負けられないと思われてしまったのだが、当然ながら、私はそうは思っていない。

白は、私が定石を勘違いしたところを、いやらしく白1とそい上げてきた。私としては黒4で二段バネを打ちたかったのですが、そういうわけにもいかず、おとなしく、ノビていきました。

白は、左上を丸ごと取られると大きいので、白9と値切りに来ました。私は気持ちよく、黒10のマガリ。黒12の切りがきついので、何か受けてくるだろうと思ったのですが、白は無視して、白11と隅を生きました。わたしは、白がマガリに対して受けるだろうから、それから左上に向かおうと考えていました。

勢い黒は12と切断。白の3目は捨ててくるのだろうと、甘い考えを抱いていました。黒20と打ったところで、次は必ず白22と急所に備えてくるだろうと思っていました。ところが白21とハネ。黒は喜んで黒22と急所に打ったのですが、ここは腰を落として考えるべきところでした。


図4
図4

オンドラ君推奨、図1黒1が厳しかったようです。こう打つと、白はかなり参っていたようです。

黒26まで、丁寧に白3子を取ったのですが、私はここで、えらい勘違いをしていました(後述)。

黒28は左上隅の手入れを催促したのですが、手を抜かれて白29のコスミ。これで、黒Aからツメるねらいがなくなったな、でもまだ、黒Bから中央の白石を攻めることが出来るなと思っていました。しかし、さらに生きを催促に黒30とハイを打っても手を抜かれ、白31のノゾキ。

ここまで打たれて、やっと自分の錯覚に気づきました。左辺の白3子を取って、黒の左下の一団が左辺と繋がっているとずっと思っていたのでした。

つづく

かささぎ

(2002.11.10)

その1



もどる