耳赤・恥の一手 その1

時折こちらをご訪問いただく変人諸兄といえども、赤の他人のザル碁を並べるほどヒマな御仁はあるまい。ところが、これからお見せしようとするのはまさにそのザル碁。最近のテレビを見ていて、お笑いタレントやおばかキャラクターたちの珍プレー、迷言をおもしろがっている自分を発見、ひょっとすると諸兄らもそんな気分になることもあるのではないかと思い直した。

題材は、東の貴公子こと高梨聖健八段を中心に、千寿会講師の先生からご指導いただいた修行碁を取り上げる。一局の分岐点となるいくつかの局面で、ザル碁アマが耳を赤くするどんな恥の一手を打ったか、そしてどう打つべきだったかを「次の一手」形式で出題させていただき、数日後に回答とプロからご指摘いただいたミニ解説をアップしていきたい。まずは亜Qが前座を務め、貴公子との先番逆コミ40目の碁(対局9月6日)を開陳させていただく。

ザル碁ではあっても「次の一手」には違いないから、諸賢兄からの予想回答はもちろん大歓迎。解説編の中で正解者がこのぐらいおられたとか、こんな斬新な回答も寄せられたなどとご紹介することもできるかもしれない。

では第一問。黒17を問う――。

亜Q

(2008.10.13)


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