耳赤・恥の一手 その2

参考図

第1問回答と第2問(第2譜、黒17〜白26)

正解は右上、小ゲイマにかかった白6(14の三)へのコスミツケ(15の三、参考図の黒1)でした。まーべらすさんにひと目で見破られました。

白が普通に上に立つ定型(14の四)で受けるなら、黒は喜んで図の黒3(11の四)あたりを見当にハサミ。白6を飲み込まれるのは大きいので白が図の4(AとBも候補)あたりから動き出せば、そこで黒5(実戦の黒17)のカタツギに戻るのが名調子。白は上辺が治まらないうちは右上の黒に対して右辺からも三々からも手を出しにくく、黒がツギ(黒5)に回って右上はそのまま黒地になる可能性が高かった。と言って、コスミツケられた白はどう動くべきか、14の四に代わる有効な着手がきわめて難しい。こう打てば黒は先番の効を十分以上に発揮していたようです。

あどさんの回答13の四カケは実戦の黒17よりはるかに感覚が優れていると言わざるを得ません(ム、ムム……)が、三々を守ると同時に否応なく白を重くさせる黒15の三コスミツケに比べると、プロを相手に好んで難解な道を選んだことになりそうです。

実戦 第2譜

そもそも実戦の黒13ではすぐ白16あたりに先着し、白の根拠を奪って競り合いに持ち込むのも有力。この先攻を控えて黒13に力を溜めるのが私の棋風、つまり正解のコスミツケと実戦の黒17を見合いにしたオトナの態度だったはず。それを爺むさく手拍子で黒17とカタツギしたものだから、白にすぐ三々に入られた(白18)。黒21オサエはやむなく、白6を起点とする上辺の白が白24まで大いばりで安定、序盤で完全に一本取られました。

ところが幸か不幸か、ザル碁の私はそれほどひどいことに気が付いていない。平然と黒25カカリ、白26大ゲイマ受けを交換して次の大場へ向かう。ここでの黒27を第2問といたします。

亜Q

(2008.10.19)


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