耳赤・恥の一手 その5

実戦 第5譜

レレレのレ〜!あどさんにズバリ当てられちゃいました。ついでに次の二段バネまで。あどさんと私は特異な発想が唯一取り柄のズンドコ打法同士、よくよく気が合いますなぁ。シェーッ!!(赤塚不二夫さん、あなたは元祖・太陽だったのだ。合掌)

もちろん、これがこの局面でベストの着手かどうかはわかりませんが、貴公子は「先着の黒51(7の五)とセットにした面白い着想」と褒めてくれました。以下、白54ハネ、黒55ハネ返し、白56ツギ、黒57ノビキリ。そこで白は58ブツカリと厚く手を戻し、次の黒59をこの局最後の次の一手とさせていただきます。

前回同様に、これも最善かどうかは別問題。ここまでお付き合いいただいた諸兄には亜Qの打ち方の癖みたいなものが多少見えて来られているかも。その意味で、「正解はAだと思うが、ザル碁の亜QはBと打ったに違いない」といった二つの回答をお寄せいただくのも大歓迎です。ただし、この黒59も貴公子から褒められました。これが多少のヒントになるでしょうか。

昔、大橋巨泉が司会した「クイズ・ダービー」という番組で、回答者は自分自身で答を出すのではなく、常連の出演者(はらたいら、竹下景子、篠沢教授らで構成)の誰が正解(あるいは珍答)するかを推理して賭け金を積むというゲームがありました。諸兄はそのつもりで亜Qが打った手を当てていただくも良し、亜Qなど関係なしにご自身の正解をご披露されるのもまた良しとしたいと思います。

さて、今回いただいた回答をみると、たくせんさんとまーべらすさんがそれぞれ黒54、黒Aをご指摘されました。実戦の黒53とは1路、2路違いの近い着点ではありますが、いずれも上辺の白模様を荒らすのではなく、無理なく消しながら囲わせる考え方だと思います。逆コミ40目を考えればとてもわかりやすい打ち方で、あるいはこちらが「正解」かもしれません。ただし、上辺に形成した黒の厚みがどこまで生きるのか、先着の白34(13の十一)がピカピカ光って見える気もします。

かささぎさんは期待通りユニークな回答を示してくれました。左上ツケ(黒B)とは鋭い。白は5の四ヒキぐらいだと仮定して、手になればものすごい成果。それとも先着の黒51(7の五)と呼応して何らかの利かし、様子見になるのか。私にはさっぱりわかりませんが、その前に何気なく打った黒49(C)と白50(D)の交換が後悔されるのではないかと気になります。かささぎさんと私がペア碁を組めば、このテのぎっくりしゃっくりのオンパレードになる予感――。

亜Q

(2008.11.8)



もどる