シチョウ白よしの場合、カケツギに代わって、白11のサガリが地が大きいためよく打たれる。
その後、左上隅におけるシチョウアタリをめぐる戦いとなる。
シチョウ白よしの場合、黒1と切られ、以下黒15とカケられても、白16で脱出できる。
隅のカケツギやサガリを打つ前に、白1と押すのが林定石と呼ばれるものである。
通常は黒1とノビられ、よくないとされているが、
シチョウやシチョウアタリを気にすることなく、白1のサガリが打てるのが利点である。
この後、黒は左下隅にカカッテいくことになる。
黒1切られても、シチョウにかかわりなく、白3子が取られることはない。
途中、黒1と曲がる変化に注意しなければならない。以下、白10まで、必然である。
黒1とハネると、以下黒7までが予想される。
この結果は、黒先に2子を損し、隅もコウ残りで黒やったとはいえない。
黒3で黒Aとカケツグのは次に示す変化と同じになる。
全図黒1のハネの代わりに、黒1とカケツグと、黒5のホウリコミまで必然。
ここで白1とひとつ曲がっておくのが肝要で、以下白13まで、白の取り番のコウ。
この後、白はコウに勝って、黒はどこかを2手打つというフリカワリになる。この結果はやや白よしである。
(白11:2子取り、黒12:取り返し、白13:白5の左)
すぐに白1と打っても同じようにコウとなるが、
黒の地と眼形が上の図と違って来、今度は黒ややよしの結果となる。
(白9:2子取り、黒10:取り返し、白11:白3の左)