大ナダレ

 26日の千寿会、ユーホー先生(熊丰師叔)に教えていただいた。

 白5に黒6と這ったところ、大ナダレに。ユーホー先生いわく、
「指導碁で大ナダレを打ったのは初めて。間違えないかと心配しました」
 もちろん、わたしが間違えないか、という意味だ。一手間違えたら序盤早々に碁は終わってしまう。
 わたしは実戦で打ったのは四十年ぶり、過去一度だけ打ったことがある。
 高川秀格の「定石」で初めて定石を学んだとき、「一間高ガカリ・ケイマばさみ」定石とナダレ型を覚えた。ナダレ型は、碁会所の相手が打ちそうなので、形だけを覚えた。
 その後、「一間高ガカリ・ケイマばさみ」は常用したが、ナダレ型は忘れてしまった。
 高川秀格も、「見ただけで気の遠くなりそうな難解な手順。もちろん覚えていただかなくても結構です。…」と言っている。
  去年、なにかのきっかけで、大ナダレを再確認しておいたのが役に立った。

 この後は、黒は6の右にウチマガリ。白が4の右に切ってきたら、外側からアテる。
以下、高川の「定石」では、次の図のごとし。

 ユーホー先生は白9を黒10の位置に打ってきた。黒はその下に這う。
 結果をどう見るか。黒が実利を稼いだ形だ。
 この図を避けようと思えば、前図の黒4を5に打てばよい。

 さて、この大ナダレには新型がある。当HPの管理人かささぎさんが、「大ナダレ最新型」で細かく解説している。
 変化はいろいろあるようだ。熊丰師叔はわたしの棋力にあわせて、間違えないように最も丰判りやすい図を選んだと思える。

謫仙(たくせん)

2014.7.29


もどる