退院直後に駆けつけてくれたジョーは元気でした!

剣持先生と亜Q氏
剣持先生の解説をただ黙って聞くだけの亜Q氏

 11月29日の千寿会は千寿先生が急用で欠席。体重を二人 あわせて2で割るといかにもバランスが良さそうなセーケン、 ジョーの男盛り二人が講師代行を務めてくれました。特にジョ ーは今月15日に胆石の手術で入院、26日に退院したばかり(こ の間のトヨタ杯予選は不戦敗)。当日も病院に寄ってその足で 駆けつけてくれました。もっとも入院中も碁盤とパソコンを傍 らにおいて、オーメン研究会のメンバーが見舞いに訪れると最 近話題の碁を並べてみたり、ご自身のホームページに「飯が食いて〜」と絶叫するなど、周囲には明るく元気な 様子を振りまかれていたようです。かなりの大手術だったよう ですが、こんなところがいかにもジョーらしいですね。

 千寿会では二人とも10局近い指導碁を黙々とこなし、独り善 がりのアマ相手に例によって厳しい愛の鞭。唯一の例外は私の 好敵手の一人、比較的最近千寿会に入られたT田さん。ちょう ど私がそばに行った時に手直しが始まりましたが、あのジョー が誉めまくること。謙虚なT田さんもさすがに嬉しそうでした 。しかも、おしゃべりな私がそばにいたから嬉しさが増幅した かな?

 さて大盤解説の時間になって、司会進行役がいない。「ボク は腹が痛いし、声が出ない」とジョーが譲って、セーケン先生 が最後に打った私との碁を並べてくれました。ところが幸運な ことに、この碁は私の生涯の傑作!なぜかセーケンとは波長が 合う私は、4子の自由置き碁で常にない伸び伸び着手。「この 手はプロ並み」とまで評価されてしばし舞い上がったのも束の 間。「そんなはずはない、彼(つまり私)の実態を俺が暴いて やる」と悪役ジョーがまかり出たのです。「その方が勉強にな る」ともっともらしいことを言いながら。私はすぐに「体に障 りますよ」とお止めしたのですが、もう遅い。

 実は私は最初にジョーに教えてもらい、散々な目にあったの です。対セーケンと全く同じ置石。なのに黒10の手から「悪手 のオンパレード」。120目にも及ぶ大石がのた打ち回り、お情 けで生かしてもらってもまるで碁にならない。セーケン先生に おだてられた自慢の鼻を折り曲げぐしゃぐしゃにつぶしてくれ たのでした。腹が痛いはずのジョーはいつの間にか大声、ベン ヤミン君の時以上に罵倒された私は隠されたマゾ本能を大いに 満足させたものでした。

 大盤解説が終わって、私はすぐにセーケンに向けて話題を変 えました。12月8日にケーゴ棋聖との結婚式を控える妹のショ ーコさんにあやかって、兄貴たるもの、そろそろではないかと カマをかけたのです。しかし彼の返事は「まだ白紙」とつれな いお言葉。じっと目を覗き込んでもニヤッとはぐらかす。私は 「来年中にはありそう」と読んでいるのですが。そうそう、う っかりしました。ジョーには聞きそびれましたが、別に他意は ありません。

亜Q

(2003.11.30)


もどる