某月某日、“亀梨先生”のつぶやき

青少年に「愛のゆるみシチョウ」を説きながら、亀梨先生はなぜ遠い目になるのだろう?

何?この11日は女流棋士の渋沢真知子さんの結婚式?
それはめでたいことだ。私からも「お幸せに」と言っておこうか。
まだある?万波佳奈タンも幼なじみの彼とゴールインしたって?
そのぐらいとっくに知っていたよ。囲碁アミーゴを立ち上げた同志だし。

えっ!佳奈タンの相手は私だと思っていた!?あんさんはどこまでアホなんや。
しかも私を指して「あんな素敵な先生と結婚できるはずがない」と告白したって!?

何やドシロートの妄想と勝手読みだらけやん。何せ、12年と1ヶ月も歳が離れているんやデ。
なぜそんなに正確に年齢差を覚えているのかって!?あんさん、何かしつこ過ぎるんちゃう。
はいはい、わざわざ報告してくれておおきに。そんなに暇ならもっと碁を勉強したらどやねん!

私は少年のような純粋な志を忘れず、遠い目をして勝負師の道を悠然と歩み続けてきたのだ。
口さがない連中は、この私を「ミスター・チルドレン」やら「亀梨先生」やらと呼んでいる。

もっとも私は人一倍包容力に恵まれた。実はこの呼び名はまんざらでもない。
「ミスチル」と言えば桜井さん、私のカラオケ十八番や。いくらでも歌って聞かせたるデ。
ジャニーズ系の亀梨君はスポーツ万能らしいじゃん。チャリティー野球大会でMVPに輝いたりして。
言いたかないが、私は学生時代、野球もサッカーも競走もついでにベンキョウも何でも一番だった。
実の弟は自転車競技のトップアスリートだし、亀梨君も弟みたいなもんさ。

ところで、囲碁アミーゴが最近発刊した「碁的」(シリーズ4回目)を読んでくれたかい?
「愛のゆるみシチョウ」という名物コラムに女性読者からファンレターが殺到しているそうや。
何を隠そう、これは若き囲碁メンに私が手ほどきする汲めども尽きせぬチエの集大成なのじゃ。

ゆるみシチョウだなんて気取っているから、油断していつも逃げられちゃうではないかって?
それは、東の貴公子と呼ばれる私に対抗して西のキムタクと自称する我が親友棋士に言ってやって。

あんなノホホンとした関西人は見たことない。人がいいのかアホというか、親友だからこそ心配なんや。
でもね、「いや、まだまだ先の話」なんて油断させて抜け駆けしたら許さん。それはペテン師やド。

亜Q

(2011.6.8)


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