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| 金賢貞・中根直行結婚披露宴風景 |
国宝級の絵画や版画が終戦後のどさくさで大量に欧米に流れたと聞いて憤っていた時、日本にもアジアからの略奪アートが数十万点もあると指摘されて絶句した。事実、高麗の「阿弥陀三尊像」（兵庫県加古川市鶴林寺）など、韓国などから返還を求められるケースも少なくないらしい。
相手をとがめ 我が足元を忘れる ザル碁かな――字が余り過ぎて川柳にもならないが、国際関係ではこんなことはしばしば起きるようだ。それも隣国同士となると短い期間に激しく揺れ動く。フィーバーとも言えそうだった日韓蜜月ぶりはどこへやら、今はまた最悪の時代に戻ってしまった。年年歳歳花は咲けども、歳々年々人は変わるのだ。
良いも悪いも、快も不快も、何でもひっくるめたのがこの世の中なぞと無為・無力感が漂う中で、飛び切りの明るい映像が届いた。この４月２日、名古屋で執り行われた金賢貞（キム・ヒョンジョン＝ドキンちゃん）三段と中根直行（＝アンパンマン）八段の披露宴。ヒョンジョンの着物姿の美しいこと、ついでにナオユキの韓国衣装が何と可愛いこと！
「ドキンちゃん＆アンパンマン万歳」そして「日韓万歳」「韓日万歳」「囲碁万歳！」。
「チョンマル・チュカハムニダ（本当におめでとう）」！！
写真提供は賢貞（ヒョンジョン）の恩師、吉岡薫七段。中部本部を足場に4人の直弟子と数人の院生を育てる別名“平成の木谷”。「170人を超える盛大ですばらしい披露宴でした。特に日本語とハングル語の両方を使い分けた中根君の最後のあいさつがすばらしかった」とのメッセージをいただいた。4月23日にはドキンちゃんの故郷ソウルでもう一度披露宴を行うそうだ。
「ソンセンニ ムカムサハムニダ（先生、ありがとうございます）」
亜Ｑ
(2005.4.9)