水間七段と行く囲碁旅行会

 6月28日(日)〜30日(火)に、千寿会の講師でもある水間師叔による、囲碁旅行会があった。千寿会には、29〜30日の誘いであったが、わたしは28〜29日に参加した。30日は仕事だったのだ。
 場所は陣谷温泉、陣馬山の麓である。藤野駅に1時に宿のマイクロバスが迎えに来ることになっている。
 チェックインは1時半、チェックアウトは11時。その間、温泉に入り、宴会をして碁を打ってという予定。

 わたしは朝早く発ち、朝八時前に相模湖駅に着いた。そこから明王峠をえて陣馬山に登り、陣谷温泉に下りた。この時、下りる道を間違えてしまい、陣馬山登山口まで下りて、そこから陣谷温泉へ向かった。陣馬山登山口までは藤野からバスの便もある。そこから登り道を二十分ほど歩いて陣谷温泉に至る。

 この入り口から数十メートル行くと玄関。

 玄関。斜面に建っているため、ここは二階。写真は朝早く。
 この玄関を入ると、水間さんと孔令文さんが迎えてくれた。すこし遅れたのだが、「いまNHKの日曜対局が放送中なので、それが終わってから会を開きます」と言う。
 とりあえず、檜風呂に入り、着替えをして会場に行く。

 会場は藤沢秀行さんの直筆による、「幽玄」の額。

 ゆったりした対局室。あまり広くはないが、落ち着いた雰囲気。この部屋がいっぱいになった。
 水間俊文さんと孔令文さんが三面指導碁を打ち、他の人は自由対局。碁会所などで行われる点数制。なんとか打ち分けて、帰るときも点数は変わらなかった。

 夕食は大広間で大盤で連碁を打ちながら。連碁は座興ながら、思わぬ手にはっとさせられることが度々。
 夕食後は会場に戻って対局。遅くなったので部屋に引き揚げようとしたら、大広間で、両師と宿の主と数人で飲みながら会談中。わたしも仲間に入れて貰った。宿の主は碁の高段者で今回の最強者と互先で碁を打ち出す。まわりは冷やかしながらの見学。
 令文さんが、日本や中国の碁の現状などを、熱く語っていたのが印象的。
 わたしは日付が変わる前に部屋に戻った。みな寝ていた。
 翌日朝早く起きて、付近の散歩。紫陽花が咲いていた。

 朝霧が湧き出す。濃い場所では向こうが見えないほど。

 林の中にも朝日が入る。
 前日の急ぎすぎた下山で、かなり足が痛い。ゆっくりと一時間半ほど歩いたが、急勾配の下りは痛みがひどい。これは結局、痛みが引くまで三日かかった。

 朝食前から対局開始。この日他に客の予定がないので、11時過ぎてもかまわないと言われていたので、朝のうちに希望者は昼食を依頼した。
 それでも午後早々に残った人も帰ってしまい、わたし一人、4時過ぎまでいた。29日〜30日の参加者と対局。
 帰るときは宿の主に藤野駅まで車で送ってもらったが、これは水間師叔の特別な依頼によるもの。宿の車による送り迎えは団体のみ、個人ではしてもらえない。

 わたしは初参加だったが、今回の「囲碁旅行会」は二回目。人数のめどが付かないと場所の選定も難しいだろうな。三回目もあれば参加したいと思っている。

謫仙(たくせん)

(20097.14)


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