「天地明察」と「利休にたずねよ」と「おかげ杯」

皆様

連休をいかが過ごされましたか?

私は4月末に再びパリに戻り、東京での超忙しかった日々の疲れをフランスの連休で取りました。
成田飛行場でやっと見つけた『天地明察』を1日で読み切りました。
止めたくても止められないほど面白かったので、皆様にも是非、是非ご紹介したいと思います。

又、6月号の『家庭画報』に碁が取り上げられ、女流棋士が数名インタビューされています。
私も辛うじてインタビュー日程が合い、載せて頂いてますので、是非ご覧くださいませ。

『利休にたずねよ』も面白かったです。
利休は戦国時代、渋川春海は江戸時代始めの人。
この時代の違いが『文化人』の運命を随分と変えていったような気がします。

江戸時代、碁が文化として育った歴史から、今、世界レベルで『スポーツ』に移行しようとしています。
それが何を意味するのか、歴史から学べることもあるのかと思いながら、この2冊を読みました。

5月14,15日に行われる伊勢の『おかげ杯』に見学に行く為に準備してます。
赤福の会長の濱田益嗣氏は力戦派の6段です。
伊勢神宮の参道に『おかげ横丁』があるのですが、20年前ほどに、その街作りをしている頃よく遊びに行ってました。
その折に、『五十鈴川にほとりのおかげ横丁を歩きながら“碁石”の音が聞こえたら素敵でしょうね』と夢のようなことを申しましたら、
濱田社長が『それはいい!』と言って平屋の引き戸の障子紙に大きな字で碁と書いてある碁会所を作って下さいました。

そんなご縁があるところです。

小林千寿

(2010.5.10)


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