殷の青銅器

先日、市ヶ谷棋院で尾崎宏退役棋士にお会いした。尾崎先生は失礼ながらもしかしたら囲碁よりなんでも鑑定団の方で有名かもしれない。殷の青銅器をお持ちで、鑑定団過去最高の2億円という評価を獲得したからである。1年ほど前の千寿会でその青銅器をどのように手に入れたのか、その経緯を大変楽しくお話ししていただいたのをよく覚えている。その後、青銅器がどのようになったのか興味津々でお伺いしたら、中国へ進出しようとしている個人の方に売られたそうである。自分は名人タイトルの替わりにそれを手に入れたということで、もう一点と合わせて売値は名人タイトルと同じにしたそうである。

私が棋院にいたのは職場のチームで参加している団体戦への出場のためだった。尾崎先生に、うちのチームに一人強いのがいて7子でも負けるのですよと言ったところ。先生は千寿さんといくつで打っていますかと聞き返された。2子か3子ですとお答えすると。7子というのはダメですねと言われた。武宮先生の「何がなんでも三連星」という本がありますので、それ探して是非読みなさいというありがたいアドバイスをいただいた。家に帰って早速Amazonで注文したのは言うまでもない。

かささぎ

(2013.6.20)


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