ペア碁体験04

昨年のペア碁の楽しさに味をしめて、今年も関東甲信越ブロックのハンデ戦に出場してきました。9月26日の日曜日に日本棋院2階で開催されました。パートナーは今年もまやさん、懲りずに一緒に出場して下さいました。総括していうと、今年は囲碁を打ちました。昨年は、囲碁というよりも、麻雀をやっているようなものでした。見えない牌をツモる度ごとに、打つ手を考えなければならないような調子でした。しかし、今年はパートナーの急成長により、立派に碁でした。昨年は、ペアポイント0PでCグループ最上位。したがって、置き碁の白番ばっかりで苦労しました。しかし、今年はペアポイント1PでBグループに昇格しました。そのあめ、4局とも置き石はなく、内、3局が黒番になりました。

1局目。相手はたぶん学生のペアで0.5P、したがって、こちらの白番。上辺から、左上隅にかけて模様を形成。隅が固まる前に、星に対してコゲイマにかかりました。黒は一間に挟んできました。次はパートナーの手番です。一間に飛び出すと攻められるのは目に見えています。三三に入ってくれて一安心。黒の上辺から押さえに対して、白のソイ。それに対して、普通は引くところを黒が味悪に押さえてきました。パートナーはそれに対してサガリ。ちゃんと勉強しているじゃないですか。少しポイントを稼いだのですが、黒が先手でもう一手入れて、大場に向かうところを、手を抜いて大場に向かいました。そこは、白からも絶対の先手。パートナーは急場の見極めが苦手で、相手につられて大場に。その石につけてこられたので、両先手の急場に指をくわえて、ノビ。あいてがトビを打ったので、今度こそ急場と思ったのですが、またしても別のところ。さらに相手が大場を打ったので、やっと私の手番が回って、両先手の急場に打つことが出来ました。これでさらに少しリードを得ました。しかし、そのリードもつかの間、星からの大ゲイマジマリに打ち込まれた石をパートナーが渡らせてしまい逆転ムードが漂う。しょうがないので、下辺に打ち込みました。この石を逃げれば何とかなりそうだったのですが、パートナーが左下二の二に相手の根拠を奪いに、相手は受けずに打ち込んだ石を囲みに来ました。冷静に考えれば、逃げるだけで良かったのですが、私も色気を出して、左下の黒石を取りに行ってしまい、抜き差しならぬ攻め合いになってしまいました。が、すぐに相手が間違って要石が抜けて、白の勝ちになりました。最後は相手の時間が切れました。最後はこちらの時間も3分ぐらいになって、私は余裕だったのですが、パートナーが焦ること焦ること。心臓に悪かったようです。

第2局
第2局

2局目(棋譜参照、ただし、手順が何処かで前後していると思います)。相手ペアは小学3,4年生の兄妹ペア。ペア碁では男性はネクタイと上着を着用しなければならないのに、この子はどちらもなし。審判長、ルール違反ですよ〜。この対局は互い先。握って黒番を得ました。黒31まで気持ちよく打っていましたが、白32のハネに対して、パートナーは何を思ったか、黒33のスベリ。またも、パートナーの弱点「急場より大場」がでてしまいました。ここをノビきられ、のっぴきならない事態になりました。黒35の割打ちに対して、白が優しく受けてくれたので、生きることが出来ました。しかし、ここで、パートナーは黒57の三三入り。ここは黒58につけるところでしょう。こうなったら劫にするしかないと、黒59にはねました。白60の押さえに対して、当然欠けツギを期待していたのですが、黒61のカタツギ。それじゃあ白63に置かれて無条件死でしょうが〜。と、思ったところ相手も優しく、白62のマゲ。黒65の左に欠け接いで劫に戻ったかと思った瞬間、黒65のツギ。あっけなく死んでしまいました。さらに追い打ちをかけたのは、白76のキリに対して、パートナーが黒77とアテてしまった。こうなってはどうすることも出来ずに、一気に白に30目ほど稼がれてしまいました。対局後、3子の真ん中の急所(この場合、白80のところ)を教えておきました。で、ここで投げては、ペア碁は打てません。何とかならないかと思って、黒97にツケコシ。ここで、黒101がねらいの一手。黒が右辺助ければ、中央が生還します。白は中央を守ったので、右下隅を取りきり、逆転。しかし、しかし、白138のアテに対して、私が黒139と継いだのが敗着。ハサミツケから左辺が死んでしまいました。黒37の上を継いでいれば何事もなかったのに。パートナーの失着ばかりを責めてられなくなってしまいました。こうなってしまっては、黒33が悪かったとか、黒77が悪かったとか、何をいっても通じません。「でも、かささぎさんが敗着を打ったんだよね〜」で全てが免罪されてしまいました。敗着を打った後も白60の一路下のキリから生きが見えたのですが、パートナーが生かし切れませんでした。それでも、「かささぎさんが正しく継いでいれば勝っていたのに、私でも分かったよ」といわれ続けです(しくしく)。

第3局
第3局

3局目。黒番逆込み6目(棋譜参照)。またも、中国流の布石から始まりました。私もパートナーもこれしか知りません。黒7のカカリに対して、白12までは定石。しかし、なんだ、この黒13は。でも、黒21に相手が受けてくれたから、何とか黒23にまわれたので、まだまだ、これからです。白38が緩着、黒39のツケから気持ちよく模様を築けました。白はたまらず、46の肩ツキ。黒47に曲がったのですが、素直に、黒48に沿った方が良かったのかよく分かりません。途中、お互いにおかしな手もあったのですが、封鎖しに行った黒59のケイマに対して、白60のツケ。ここでパートナー、何を思ったのか黒63の引き。ここは、ハネる一手でしょうが、、、と、呆然としていたら、相手女性もパートナーのオーラに恐れをなしてか、白62のノビ。去年は、C クラスなのでこんなことが、良くありましたが、B クラスでもまだあるんですね。その後、パートナーは封鎖された白石を執拗に攻め続けます。死ぬような石ではないので、私は適当に切り上げて、黒87に回りたかったのですが、なかなか切り上げさせてくれません。やっと、念願の黒87を打つことが出来ました。白88に対して、当然、黒91と裂くものと思っていたら、黒89のハネ。上辺の石を心配したのか、それとも、この2子を取るために、黒87を打ったと勘違いしたのか、聞き忘れてしまいました。いずれにせよ、白91に出られたらそれまでです。ところが、私の念力か、相手が欲張りなのか、白90。黒91と裂いて、何とか息をつなぎました。さらに、白102で、白103と生きていれば、息の長い碁になっていたのですが、白102とさらに欲張ったため、抜き差しならない攻め合いになってしまいました。最後は、押す手なしで、白の投了となり2勝目をあげました。

4局目。黒番コミなし。またも、中国流の布石。芸がないかもしれませんが、ペア碁では決まった布石で戦う方が打ちやすい。そういう意味では、黒番の方が打ちやすいかもしれません。この碁は序盤から厚く厚く打つことが出来、理想的な展開でした。厚さのおかげで、敵陣への打ち込みもわけなく、小寄せの段階で15目はリードしていました。ところが、相手のノゾキに対して、パートナーは別のところをツギ、3子取られてしまいました。これで8目ほどの損。しかしまだ、10目近くリードしていました。さらに、少し進んだところで、私が相手の1子をアテ、相手がそれをツギ、さらにそのツギが黒4子に対してアタリとなるため、黒が継いで後手2目の寄せが完成するはずだったのです。ところが、最後のツギをパートナーは無視。ノータイムで別のところに着手。そうです、盤面を見ていなかったのです。気づいたときにはすでに遅し。しかし、相手の女性がここで小考。もしかしたら、相手も気づいてないのかと、わずかな望みに賭けたのですが、黒4子がとられ15目ほどの損。ここで投了となりました。

最終成績は2勝2敗で、34組中12位でした。その後、反省会兼慰労会で、「お互いに仲良く1回ずつ敗着を打って、良かったね」と言ったら、「でも、最初の方の対局で負けた方が、成績には響くんですよね〜」とパートナーがぽつり。この調子だと、後、10年ぐらい言われ続けるかも、、、

丸1日たってから棋譜をつけたのですが、ペア碁の棋譜は思い出せません。m(_ _)m

かささぎ

(2004.9.28)


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