ペア碁の強弱を測定する完璧な理論が完成した。ぜひ聞いて欲しい――。
O氏は最近、週刊誌掲載対局でC先生にこっぴどく痛めつけられたばかり。
この明るさと能天気が私にはないO氏の取り柄、懐深き私の好みでもある。
ペア碁は女性棋士が鍵を握ると昔から言われるけど、実はそこが大間違い。
何やら大発見のごとくまくし立てるO氏の関西弁。巻き込まれてはならぬ。
自説を縷縷説明する彼の早口の関西弁と棋士への敬称はこの際はしょろう。
まず、プロ棋士全員が一目も二目も置く大御所とか御大と呼ばれるタイプ。
御大に準ずるのが、コーイチ、般若、イシダ章ら「棋理」に一家言持つ人。
上記と重なる場合も多いが、自分の世界にのめり込むのが唯我独尊タイプ。
これに対して、実績は抜群でも周囲に“怖さ”を感じさせない棋士がいる。
実績・知名度が発展途上の若手は、強烈な個性を秘めていても組みし易い。
女流が見るに見かね、ついつい情をかけて自ら手を出してしまうのは禁物。
双方の年齢や棋士としての経験年数は重要でないが、女流の棋風は要注意。 |
ところで、これはどこが「理論」?個人的な感想・思い込みではないか。
O氏はまるでひるまない。では“最悪コンビ”から予想しよう、とニヤリ。
スギウチ御大と組む青年ユーキも痛々しい。萎縮せずとも力の方向が違う。
自分自身気付いてなかったファザコンの血がカギを握りそうなペアもある。
同様に、吉と出るか凶と出るか、言わばその日の風任せペアが3組ある。
おい、これでは誹謗中傷のオンパレードだよ。小心な私は気が気でない。
まずは、今最も脂が乗ったチョーウ&ケーコ。互いに若いが女流が年上。
対抗はキクヨ&ソンジン。ソンジンは天元戦3連敗と不調だが何せ素直。
穴馬は関東女と浪花男のヤッシーペア。年齢・棋歴が近く気楽に打てる。
オオトリは案の定、C先生&ハネ天元。「やはりこれが大本命」とO氏。
C先生ならではの熟女のテクニックは確かにすごい。私の取り柄は素直。 亜Q (2002.12.4) |